クラシック音楽名盤CD試聴記

ズービン・メータ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニッククラシック音楽名盤CD試聴記 ベルリオーズ:「幻想交響曲」試聴記
メータ
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メータのニューヨーク時代はロス・フィルの時代に比べるとあまり良い評価は聞かれません。

個人的には、ニューヨークでのメータも好きなのですが、颯爽としていたロス時代に比べると贅肉がついて俊敏さには欠けるきらいはあります。それが、若い頃のメータの評価から変化した点であり、過渡期だったのかもしれません。幻想交響曲もロサンゼルスpoとの録音の評価は高いですが、このCDについては、ほとんど触れられることすらありません。

果たして、どんな演奏なんでしょう?

一楽章、ガーディナーのCDの後に聞いたせいか、瑞々しい弦の響きに、普通の世界へ戻ってきた安堵感があります。ポコポコ言うホルンはこの時代のニューヨークpoの特徴ですね。割と平板に流れてしまう感じで、起伏に乏しい演奏です。また、演奏に緊張感が感じられなくなったのも、この時代のメータの傾向です。

特に悪い演奏だとは思わないのですが、覇気がないと言うか、作品に対する共感が乏しいと言うか、メータの個性が感じられないのが残念です。

二楽章、これもコルネットが入っています。

三楽章、ニューヨーク・フィルは余裕で演奏している感じで、彼らにとっては簡単に出来てしまうことしか要求しないから、演奏に緊張感も生まれないのではないかと思います。

何かを必死に表現しようとするところが無いので、BGMのように音楽が流れて行きます。

テンポもあまり動かないので、引き込まれるようなこともない。オケは上手いのに、もったいない演奏になってしまっています。個々の楽器の音の密度も心なしか薄いような感じさえ受けます。

四楽章、木の撥の指定通り、硬質な音でティンパニのソロが始まりました。テンポは速めですが、音が立って来ない。

五楽章、ゆっくりとした出だし、微妙なテンポの動きがあって、やっとメータらしくなってきたか。ブラス・セクションは舞台奥に定位して強奏でも飛びぬけてはこない。

安っぽい鐘の音です。ベルリオーズの指定はもっと低い音を要求していると思うのですが・・・・。

どうもマスの響きの一体感が無くて、音が集まってこない感じがしてなりません。

オケも上手いし、取り立てて文句があるわけでもないのですが、心に残る部分もあまり無かったのが残念な演奏でした。

メータには相性の良い曲だと思うのですが・・・・・・

コメントはHMVジャパン クラシック検索カデンッアアリアからの転載です。試聴記はこれから順次掲載します
試聴記はそれぞれの画像をクリックしてください。 このベルリオーズ「幻想交響曲」試聴記はあくまでも個人的な感想であり、聴く人の感性により全く違った感想になることは当然あります。この視聴記はあくまでも参考までにしてください。
フルネ

★★★★★
ベルリオーズ:幻想交響曲

ジャン・フルネ指揮

東京都交響楽団

   
ガーディナー


ベルリオーズ:幻想交響曲

ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク1991年 デジタル録音。ノリントン盤に続くオリジナル楽器による演奏。セルパンやオフィクレードなど、楽器の響きの面白さではこちらがより徹底しており、慣れ親し んだはずの作品から刺激に満ちた音響を聴きとることが可能です。ベルリオーズを得意とするガーディナーならではの緻密なアプローチと言えるでしょう。

   
カラヤン

★★★★★
ベルリオーズ:
・幻想交響曲 op.14

 録音時期:1974年10月[ステレオ]
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・劇的物語『ファウストの劫罰』より
 ・「妖精の踊り」
 ・「鬼火のメヌエット」

 録音時期:1971年9月[ステレオ]
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

   
ロジェストヴェンスキー ★★★★
甦るロジェヴェンの豪快演奏! 
レニングラード・フィルとの『幻想』! 

ロジェストヴェンスキー&レニングラード・フィルの超豪快な『幻想交響曲』。このコンビの1971年イギリス・ライヴでは、チャイコフスキーの第4交響曲も激烈演奏でしたが、こちら『幻想』も負けず劣らずの爆発ぶりです。
 後半の2楽章、とりわけ金管を増強した終楽章の並外れたド派手さ、濃厚きわまる語り口には驚くほかはなく、厳格なボス、ムラヴィンスキーがいないところ で思い切りハメをはずしたレニングラード・フィルの凄まじい威力、そんなオケを巧みに先導して苛烈な大熱演を実現したロジェストヴェンスキーの手腕には脱 帽です。
 リマスタリングも大成功。以前に出ていたCDを上回る良好な音質で、この熱演を堪能することができます。ロジェヴェン・ファン、そしてオケ好きなら見逃せないところでしょう。

・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
 録音:1971年9月9日[ステレオ]

・チャイコフスキー:『フランチェスカ・ダ・リミニ』
 録音:1960年9月9日

レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
   
ショルティ ★★★★★
ベルリオーズ:
・幻想交響曲 op.14
・序曲『宗教裁判官』 op.3
 シカゴ交響楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
 録音:1972年(ステレオ)
   
アバド ★★★★★
アバド/ベルリオーズ:幻想交響曲

1983年2月、シカゴにおけるデジタル録音。発売当時、その録音の優秀さと、第4楽章に広島の平和の鐘の音が使われたことで大いに話題になったアバドの注目盤。通常はキンキン鳴る鐘が、ここでは非常に深みのある低音で鳴り響くので、けっこう驚かされます。
 アバドの指揮も実に精力的で、ショルティ時代のシカゴ響というとんでもなくパワフルなオーケストラを統率しながらも、歌うところは歌いぬくというきっちりとした仕事ぶりが、絶頂期にあったアバドの気迫を良く伝えてくれています。
 録音が良いため、トゥッティの迫力に加えて、金管中心に各ソロ奏者の素晴らしい名技が克明に聴きとれるのもポイント。セッション現場では反響盤などに特別な配慮をして最善のサウンドを目指したということでしたが、実際、ここで聴ける音響は見事というほかないものです。
 『幻想交響曲』には、個性豊かなさまざまな録音が存在していますが、アバドとシカゴ響のコンビによる、ダイナミックで高性能かつ美しいという稀有な演奏の存在意義はいまだに大きいものと思われます。
 オーディオ的にも文句なしの仕上がりで、広島の平和の鐘の低音の美しさを聴くだけでも価値ありといいたくなるそのサウンドには、やはりユニークな魅力が備わっています。
   
クリュイタンス ★★★★
クリュイタンス東京ライヴ

・ベルリオーズ:幻想交響曲
・ムソルグスキー:「展覧会の絵」より古い城〔アンコール、初出〕
・ビゼー:「アルルの女」からファランドール〔アンコール、初出〕

 パリ音楽院管弦楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指)
 録音1964年5月10日 東京文化会館(ステレオ)

「幻想交響曲」はスタジオ録音からは考えられない異常な爆発ぶりが有名ですが、改めて4、5楽章の凄さ、恐ろしさに金縛りにあいました。宇野功芳氏絶讃も 納得。また今回初出のファランドールも聴きもので、これ以上なしと思える堂々たる風格、古今最高の演奏と言っても過言ではありません。
   
メータ

★★
ベルリオーズ:幻想交響曲

ズービン・メータ指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック

   
レヴァイン

★★★
ベルリオーズ:幻想交響曲

ジェームズ・レヴァイン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

   
ムラヴィンスキー

★★★
ベルリオーズ:幻想交響曲

エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

   
カラヤン/ライブ

★★★★
ベルリオーズ:幻想交響曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1987年4月13日(*)/1987年8月27日、ザルツブルグ。田園以外はカラヤンが1980年代には再録音しなかった曲目で、貴重な物。音質良好。

   
 ミュンシュ ★★★★★
ミュンシュ&パリ管弦楽団、お披露目演奏会ライヴ!
得意の『海』と『幻想交響曲』の超名演!
音質良好なステレオ録音で登場!
 
フランス政府が威信をかけたオーケストラの最初の演奏会は、1967年11月14日にパリのシャンゼリゼ劇場でおこなわれ、マルロー文化相も臨席。ちなみに『幻想交響曲』は公演の前月にEMIによりセッション・レコーディングされていますが、『海』はパリ管とのセッション・レコーディングがおこなわれなかっただけに貴重な存在。
 演奏はどちらも指揮者とオーケストラの表現意思が完全に合致した凄いもので、強烈なダイナミクスと自在なテンポには驚くばかり。ときおり聞こえるミュンシュの気合の入った声も「特別な演奏会」の臨場感を大いに盛り上げています。
   
   
   
   
   
 
 
  クラシック音楽名盤CD試聴記
  演奏に正対して聞いてみると、それぞれの個性の強さに驚かされました。