ストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」ベスト盤

たいこ叩きのストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」名盤試聴記

シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団

icon★★★★★
第一場、軽ろやかで色彩感豊か、華麗でシャープな演奏。
デュトワ/モントリオールsoの録音の特徴である低域のカットが功を奏して、耳障りもよく、とても軽快で清清しい演奏になっています。押し付けがましいところがないので、とても聴きやすい。どの楽器もチャーミングでなかなか良いです。
第二場、寂しげな場面が描かれています。響きがクールなので、寂しさをより強調しているように思います。このオケにはストラヴィンスキーの三大バレエのうちペトルーシュカが最も適していると思います。
第三場、軽快な踊りの場面や流れるような美しい旋律、合いの手に時折入る軽妙な楽器たちの登場もとても上手くバランスがとれています。
第四場、まばゆいグロッケンやアコーディオンと化したオーケストラ。トロンボーンやテューバも重くないので、とても聴きやすい。

シャルル・デュトワ/ロンドン交響楽団

icon★★★★★
デュトワならではの色彩感とともに力強い演奏。1911年版
モントリオールsoとの録音のような低域の一部をカットされたような録音ではなく、ワイドレンジです。
色彩感も豊かですし、低音域も力強いのでメリハリがしっかりついていて良い演奏です。どのパートをとっても上手いし、金管も気持ちよく鳴らしていて個人的にはモントリオールsoとの録音より、こちらの方が好きです。
それぞれのパートの音が立っていて、存在感がしっかりあります。また、デュトワの特徴だと思いますが、シャープで切れ味鋭く、また登場する楽器が整然と整っています。
シャープで美しい演奏なので、作品の本質には迫っていないと言われるかもしれませんが、演奏水準は極めて高いと思います。
強弱の振幅がしっかりと低音域も伴って演奏されるので、ティンパニの一撃なども強烈で、演奏が変化に富んでいるので、聞いていて楽しいです。

クラウディオ・アバド/ロンドン交響楽団 1985ザルツブルクライヴ

アバド★★★★★
謝肉祭の市、速めのテンポで強い推進力があります。オケの表現もとても積極的です。アバドはベルリンpoの音楽監督になる前の方が音楽に主張があって良かったと思います。
ペトルーシュカの部屋、フルートのソロもはっきりとした表情がありました。音楽が生き生きとしていて躍動感があります。強弱の振幅も大きく、色彩も明快です。
ムーア人の部屋、ここも速めのテンポです。
謝肉祭の市(夕景)、ここも速めのテンポですが、オケがアバドの指揮に献身的に応えているところがとても良いです。オケの敏感な反応でとても色彩感豊かな演奏になっています。

速めのテンポを基調に積極的で色彩感豊かな演奏でした。オケもとても良い反応をしていました。
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エンリケ・バティス/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

バティス★★★★★
第一場、シャリシャリした響きで低域があまり含まれていない感じの録音です。歯切れのいいシャキッとした演奏です。色んな楽器の動きが克明です。かなり高域が強調された録音で、とても華やかに聞こえますが、大太鼓が長い余韻を残して響きます。美しく歌うフルート。勢いがあって力強いです。
第二場、低域があまり含まれていないので、とても清涼感のある演奏になっています。ミュートしたトランペットやトロンボーンがかなり強く演奏します。金管が遠慮なく吹くので、とても色彩感が濃い演奏になっています。
第三場、ホルンもトロンボーンも強烈です。ドラもとても良い音で入って来ます。締まりの良いスネアも気持ち良いです。
第四場、典型的なドンシャリの録音で、尾を引く大太鼓とシャリシャリとした高音域が特徴です。メリハリのはっきりとしたもしかしたら爆演に入る部類の演奏かも知れません。最後のトゥッティは強烈です。

かなり濃厚でこってりとした色彩感。金管も遠慮なく入ってくるので、かなり強烈です。もしかしたら爆演の部類に入るかも知れません。
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パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団

ヤルヴィ★★★★☆
第一場、キリッと立ったフルート。涼しげで爽やかな響きです。47年版です。とてもリズムが弾んでバレエ音楽らしい演奏です。ファゴットもくっきりと浮かび上がりとても色彩感豊かな演奏です。
第二場、強弱の変化も大きくとても豊かな表現です。テンポの動きも大きいです。
第三場、歌に溢れた美しい演奏です。
第四場、柔らかい響きから、突き刺さるような強い音まで、多彩な音を駆使して音楽を表現しています。金管は決して咆哮しません。かなり抑えています。最後は盛り上がって終わる版でした。

色彩感濃厚で、表現も豊かで、弾むリズムの演奏でした。トゥッティでの金管はかなり抑えられていて全体のバランスを重視していた感じでした。
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ピエール・ブーレーズ/ニューヨーク・フィルハーモニック 1975ベルリンライヴ

ブーレーズ★★★★☆
第一場、ブレンドされた響きの中からトランペットが突き抜けて来ます。テンポの動きも大きく、叙情的な部分もあります。この当時のブーレーズの演奏には「レントゲンを見るような」と言うような表現がなされましたが、この演奏からはそこまで細部が見通せるような演奏ではありませんが、バーンスタイン時代の荒れたアンサンブルから見違えるような精緻なアンサンブルに変化したニューヨークpoの演奏が聞けます。
第二場、ゆったりとしたテンポを基調にしています。
第三場、冷たい演奏では無く、表情豊かで歌もあります。ゆったりとしたテンポで音楽を味わいながら演奏しているような少し楽しい雰囲気さえあります。
第四場、トランペットが大きな表現をします。テンポの動きも感情に伴うような感じで、スタジオ録音よりも自然な人間らしい演奏です。

ブーレーズでも人間らしい暖かい演奏でした。ニューヨークpoも精緻なアンサンブルですが、楽しげな演奏でとても良かったです。
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マリス・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2004東京ライヴ

ヤンソンス★★★★☆
第一場、小物打楽器が賑やかで華やいだ雰囲気です。ここまでは大きな表現はありませんが、爽やかでスマートな演奏です。アゴーギクを効かせて豊かに歌うフルートのソロ。ロシアの踊りのピアノもテンポの動きがありました。
第二場、第二場へ入る太鼓の連打も大きく強弱の変化を付けています。くっきりと浮かぶ楽器の濃厚な色彩はとても良いです。
第三場、トロンボーンは抑え気味でした。ファゴットも豊かに歌います。とても表現豊かな演奏です。ブーレーズのライヴに比べると細部まで鮮明で録音の進歩が伺えます・
第四場、クラリネットの高音もすっきりと抜けてとてもオケも上手いですがヤンソンスはオケを全開まで強奏しません。

テンポが動いたり強弱の変化やアゴーギクを効かせた歌など聞き所の多い演奏でしたが、これだけ上手いオケなので、全開の響きも聞いてみたい気もしました。
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ヴァレリー・ゲルギエフ/ロンドン交響楽団

ゲルギエフ★★★★☆
第一場、切れ味の良いシャープな演奏です。テンポを落として歌う部分もあります。ブレンドされた響きですが、ソロなどははっきりと粒立っています。
第二場、テンポの動きも大きいです。ソロはオケに任せているようです。場面転換の太鼓連打が間違えて入ります。
第三場、遅めのテンポで丁寧に演奏しています。それでもアンサンブルの乱れがあります。
第四場、遅いところは遅く、速いところは速いテンポでメリハリがあり生き物のような躍動感のある演奏です。とても積極的な表現で、雑味が無くスッキリとしています。激しいところも思い切った激しさになります。

テンポも強弱も大きな変化のある演奏で、雑味の無いシャープな演奏でした。アンサンブルの乱れは残念でしたが、良い演奏だったと思います。
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クラシック名盤試聴記 ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」名盤 ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」名盤 ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」名盤

ストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」2

たいこ叩きのストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」名盤試聴記

アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団

icon★★★★
1947年版の演奏です。
大きく広がった空間に音楽が展開されます。バレエ音楽というよりも、もっとシンフォニックな感じがします。
いろんな音が聞こえてきて楽しい!新たな発見でした。

エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソビエト国立交響楽団

icon★★★★
一場、遅い出だし、一歩一歩確かめるようにゆっくりと確実に進みます。録音のせいか色彩感はあまりありません。バレエ音楽で踊るイメージとはかなり違った演奏で、飛び跳ねるよりも引きずる感じの演奏です。
二場、とにかく遅い。でも聴き続けるうちにこのテンポになれて来て、不自然さは感じなくなります。録音が古いせいか、楽器一つ一つが立っていないので、平板に聞こえます。とても濃厚な演奏をしているのですが、色彩感が淡白なので、聞き流せてしまいます。
三場、ゆっくりと濃厚なトロンボーン。スネアのソロの後のトランペットも遅い。ファゴットのメロディに乗っかるトランペットやフルートもすごく遅いです。
四場、バレエ音楽と言うには重過ぎる。ゆったりと朗々と歌う弦。Ebクラとテューバのメロディの部分は普通のテンポでした。最後の強奏部分でまた、非常に遅くなった、通常の二倍ぐらいの時間をかけて演奏しているのではないか。

異色の演奏として面白く聞くことができました。

シャルル・デュトワ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1980年ライヴ

デュトワ★★★★
笛吹のクラシック音楽ライヴ と オーディオの記事の笛吹さんから音源を送っていただきました。ありがとうございます。
一場、デュトワ独特のブルー系の清涼感のある響きです。セッション録音のような鋭い切れ味や華やかさは無く、マイルドな演奏です。弦を中心に音楽が作られていて、少し寂しく線が細い感じがします。ダイナミックの変化もセッション録音のような大きな変化は無く、かなり平板です。打楽器的なピアノ。かなりデッドな録音のようです。
二場、聞こえる音は全部聞こえているようには感じるのですが、なぜかとても寂しい感じがあります。ペトルーシュカの悲しみなのか?
三場、セッション録音のような金管が炸裂するような振幅の激しい演奏ではありません。ペトルーシュカがこんなに寂しく悲しげな音楽だと初めて知りました。
四場、編成が小さい感じの響きで、色彩のパレットをいっぱいに広げたような演奏ではありませんが、バレエの場面の雰囲気はとても良く表現していて、ペトルーシュカの悲哀をとても感じます。

セッション録音の色彩感豊かでダイナミックな演奏とはかなり雰囲気の違う演奏でしたが、バレエの場面をとても良く伝えてくれる演奏でした。

シルヴァン・カンブルラン/読売日本交響楽団

カンブルラン★★★★
第一場、間接音が少なくデッドです。その分楽器の動きははっきりしています。精緻な演奏ではありますが、分厚い響きではありません。
第二場、透明感が高く清潔感があって洗練されています。
第三場、とても美しい演奏なのですが、オケのパワーがあまり伝わって来ません。ただキレの良い透明感の高い響きはとても魅力的です。暖かい歌もとても良いです。
第四場、ちょっと触れば壊れてしまうようなガラス細工のような繊細さ。強い表現は無く、自然体で流れて行きますがダイナミックさや深みはあまりありません。

トゥッティの厚みやダイナミックさはありませんでしたが、透明感が高くガラス細工のような繊細な演奏はとても魅力的でした。厚みの無さは日本人の限界なのか?
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ピエール・ブーレーズ/クリーブランド管弦楽団

icon★★★
デッドなホールでの録音なのか?人数が少ないような錯覚を覚えるような音がしています。
細部まで克明に聞かせるために、あえてこのような音で録音したのか?
マスの響きもあまり溶け合わない。寂しい音です。
1911年版は編成も大きく豪華絢爛な響きがするというイメージなので、意外な演奏です。ピアノの音を聴いていると、そんなにデッドなホールではなさそうです。
管楽器を中心に音楽が作られていて、弦楽器の人数が少ないか、バランス上控えているかしているようです。
ペトルーシュカの悲哀や悲しみは見事に表現しています。
ブーレーズはニューヨークpoの音楽監督時代から最近の復帰へ至るまでに音楽に対する考えや解釈が大きく変化したように思います。
復活のCDを聴いた時にも感じましたが、ほとんどオケのフルパワーを要求していない。木管のffと金管のffを同じ音量で演奏させているような感じで、その分いろんなパートの動きが克明に聞こえてきます。
こうやって、新しい部分にスポットを当てているのでしょうか。私が思っている「ペトルーシュカ」とはかなりイメージの違う音楽になっていることは確かなのですが、これだけ各パートのバランスを保って演奏することによる効果を聞かされると納得させられます。

ただ、研究成果としての価値は十分あると思うのですが、一般人が鑑賞するという観点から考えてこの演奏をどう捉えるかは個人によってかなり評価は分かれると思います。

コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

icon★★★
火の鳥では、このコンビの重さや深さがすばらしい演奏をしましたが、ペトルーシュカでは重過ぎるような感じがします。1947年版
低音域に力があって重い音が全体の雰囲気を重くしています。
コンセルトヘボウの少しくすんだ、そして深みのある渋い音色が火の鳥では見事にマッチしましたが、ペトルーシュカでは、もう少し軽い音色を求めたいところです。
1911年版よりも1947年版の方がスネアやティンパニの扱いは派手なのですが、1911年版のように各所にちりばめられた小物打楽器のきらびやかさが無いので、個人的には1911年版の方が好きです。
ホールの響きもふくよかなので、演奏が少し鈍重に感じます。
分厚い低域の上にメロディが乗りますが、この低域に残響がつきまとうので、演奏に重さを感じてしまうようです。

登場する楽器はどれも上手いのですが、全体の響きとしてはこの曲に合っていないように気感じました。

ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ロンドン交響楽団

icon★★★
一場、1911年版の演奏ですが、冒頭は貧相な出だしでした。金管が控え目に録られているせいもあるのでしょうか?
ダイナミックの変化も少なくBGMを聴いているような感覚になります。
二場、ピアノもマイルドな演奏で刺激的な部分は全くありません。
三場、とても大人しい穏やかなペトルーシュカです。ところどころでテンポをぐっと落とすことがあります。金管は常に奥まったところにいて、突き抜けてくることはありません。
四場、小物打楽器も控え目です。弦や木管のフワッとした部分は上手く表現されるので良いのですが、金管があまりにも控え目過ぎて、曲のイメージとはかなり離れた演奏に聞こえてしまいます。

アンドリル・ネルソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ネルソンス★★★
謝肉祭の市、あまり躍動感が無く、地味な感じです。47年版です。
ペトルーシュカの部屋、強弱の変化が大きくなって躍動感が出てきました。
ムーア人の部屋、やはり地味で特段の個性は感じません。
謝肉祭の市(夕景)、ファゴットが独特の歌い回しです。安定感のある堅実な演奏なのですが、コンセルトヘボウらしい濃厚な色彩感はありますが、華やかさがあまり感じられません。

安定感のある堅実な演奏でしたが、地味で華やかさを感じませんでした。
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スタニラフ・スクロヴァチェフスキ/ミネソタ管弦楽団

スクロヴァチェフスキ★★☆
謝肉祭の市、鮮明な色彩で華やかです。47年版です。トライアングルがかなり強いです。速めのテンポで畳み掛けるような演奏です。
ペトルーシュカの部屋、大きな表現や主張は無い感じです。一音一音刻み付けるようなピアノ。
ムーア人の部屋、とてもゆっくりとしたテンポでたっぷりとした間があったりします。
謝肉祭の市(夕景)、かなり強く絶叫するトランペット。常に押してくるような強い感じがあって、人によっては疲れるかも知れません。格闘のあたりはかなり速いテンポでした。最後の部分でもミュートをしたトランペットがかなり強いです。

演奏がそうなのか、録音の関係なのか分かりませんが、かなり強く押しまくられる感じで、ちょっと疲れました。
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エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

ムラヴィンスキー
一場、遠い音場感で、細部まで聞き分けることは出来ません。レンジも狭く色彩感もほとんどありません。強音部では歪みます。場面転換の打楽器が炸裂します。とにかく歪みっぽくて、何をやっているのか判別ができません。艶やかなヴァイオリン・ソロ。静寂の中に浮かび上がる木管など、良さも垣間見えるのですが・・・・・・。
二場、トランペットが奥まったところからミュートをはめて強く出てきます。テンポが動いたりもします。
三場、冒頭は、遅いテンポで濃厚に表現します。録音のせいか、ムラヴィンスキー独特の冷たい緊張感は伝わって来ません。
四場、

ムラヴィンスキーがこのような作品も演奏したと言う貴重な記録なのでしょう。

ホルスト・シュタイン/NHK交響楽団

ホルスト・シュタイン
第一場、ホルスト・シュタインとN響のペトルーシュカと聞くと何か鈍重なイメージがあるのですが、果たして演奏はどうでしょうか?やはり色彩感はあまり無く、華やかな雰囲気は全くありません。塊まったような重さがあります。この当時のN響のねっとりとして音離れが悪い響きがそのままです。
第二場、納豆が糸を引くような感じで、一つの楽器が他の楽器を振り切って抜け出てくることが無く、明快な色彩感を演出することはありません。この曲にはこのコンビは全く合わないです。
第三場、金管が全開になることも無く、色彩的には本当に中途半端です。
第四場、ホルスト・シュタインは元々作為的な表現をする人では無いので、この作品を面白く聞かせようなどとは考えていないでしょう。最後のトゥッティでもくすんだ響きで開放的に鳴り響くことはありません。

あまりにも渋い演奏で、色彩感や華やかさとは無縁の演奏で、全く楽しめませんでした。
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セルジュ・コミッショーナ/RTVE交響楽団

コミッショーナ
第一場、遅いテンポで引きずるような演奏で、およそバレエ音楽とは思えません。アンサンブルも危なっかしいところがあります。たどたどしい感じがあって、演奏するのがやっとと言った印象です。
第二場、色彩感も乏しく、華やかさも無く寂しい感じです。
第三場、練習しているような遅いテンポです。とにかく遅いです。
第四場、金管が抜けてくることも無く、色彩の変化も感じられず、奥行き感も無い演奏です。アンサンブルの乱れもたびたびあり、演奏に余裕は全くありません。

遅いテンポで、色彩感も無くアンサンブルの乱れもたびたびあり、楽しめませんでした。
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