交響曲名盤試聴記

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ベートーヴェン 交響曲第1番/朝比奈・新日本po

ベートーベン 交響曲第1番ベスト盤アンケート

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

朝比奈 隆/新日本フィルハーモニー管弦楽団:ベートーヴェン交響曲第1番

icon★★★★★
一楽章、かなり遅めのテンポをとっています。とても確実な足取りで進みます。意表を突くようなテンポの動きや表現はありません。あくまでも楽譜に忠実に演奏されています。

二楽章、ゆりかごに揺られるような心地よさ。

三楽章、ここでも遅めのテンポです。

四楽章、力まない自然体を貫き通しています。自然体と言うのは、簡単ですが実際に演奏として結実させるのは至難の業だと思います。
単に、音を出すという行為一つとっても、「自然に」というのは極めて難しいことなのです。
そして、それができた時には、すごく良い音が出るのですが、それが出来る人たちが集まって、音楽をする時にも力まずに音楽として作り上げる精神力はすごいものだと思います。

それを実現した朝比奈と新日本poに惜しみない拍手を送りたいと思います。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/朝比奈・大阪po

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

朝比奈 隆/大阪フィルハーモニー管弦楽団

朝比奈/大阪フィル★★★★★
一楽章、打点を探るようなアインザッツの緊張感があります。ハイドンの影響を強く残しているとしわれている一番ですが、朝比奈はあまり意識していないようで、この曲でもスケールの大きな演奏です。
力強いトランペットでした。

二楽章、とても優しい音楽です。朝比奈の演奏では、このようなテンポの遅い楽章の穏やかさは際立っています。懐の深さと言うか、音楽にどっぷりと浸ることができる演奏は、本当にすばらしいです。

三楽章、この楽章も堂々とした歩みでした。

四楽章、かなり思い切った入り方をするティンパニが気持ち良い。音楽に推進力もあるし生命感を感じさせる演奏です。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/ムラヴィンスキー・レニングラードpo

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

icon★★★★★
一楽章、かなりゆっくり目の導入です。これは7番の録音から20年も経過しているので、綺麗な音で録音されています。
ムラヴィンスキーの精緻な音楽作りがよく分かります。また、オケの指揮に対する反応の敏感さもすごいものがあります。

二楽章、きちっと決まるアンサンブル。厳格な音楽。すばらしいのですが、少し遊びがほしいような気もします。

三楽章、ダイナミックの変化が大きく激しいですが、乱れはありません。すばらしい統率力です。

四楽章、すごいエネルギー感です。レニングラードpoはこの曲でも本気度100%です。

すごい気合の入った演奏です。これだけ気合の入った一番は初めてです。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/ヨッフム・ロンドンso

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

オイゲン・ヨッフム/ロンドン交響楽団

icon★★★★★
一楽章、音の終わりに余韻を残すような音符の扱いで、丁寧な演奏です。
コントラバスもしっかり下を支えています。オケの反応も敏感でヨッフムの意図を反映しています。
木管楽器の表情が豊かです。強弱の表現などアーティキュレーションにたいする表現がとても積極的で、活発な動きのある音楽で、生き生きした演奏です。

二楽章、積極的な表現が印象的です。

三楽章、はつらつとしていて、とても気持ちの良い演奏です。希望のようなものが感じられる演奏です。

四楽章、ベートーヴェンの演奏としては反応が良すぎて、軽快すぎるかもしれませんが、一番なのでこれでも良いのかもしれません。それにしても、聴いていてこちらが元気になるような活気溢れる良い演奏です。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/ジンマン・チュリッヒ・トーンハレo

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

デヴィッド・ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

icon★★★★★
一楽章、表情が豊かです。ベーレンライター版の演奏ですが、冒頭部分はそんなに速いテンポではありませんでした。
強弱の変化が極端と言うか、アクセントがとくに突出するように表現されるので、奇異な感じもしますが聴いていて面白いです。
オケもジンマンの指揮に機敏に反応するので気持ち良い。表現はダイナミックと言うか思いきりが良いと言うか、変に聴き手に媚びるようなことがない。
悪く言えばやりたい放題!ベートーヴェンを冒涜しているのかとさえ思えるくらい、これまでの演奏とは違う。
しかし、ここまで徹底して自分の音楽をすることには賛辞を贈りたいと思います。
私は、この演奏のような個性的な演奏をすること自体すごい勇気のいることだと思うので、それをしてしまう指揮者が好きです。評論家の評価なんて二の次というような演奏をする人が良いですね。

二楽章、編成も小さいのでしょうか、重厚な響きはありませんが、精緻で見通しの良い音楽です。
ここでもバロックティンパニが大活躍です。

三楽章、元気が良くて、少し重心が高いような身軽さが持ち味で、俊敏な表現がとても良いです。
ただ、この演奏を面白いと思えるのは、いくつかの過去の名演奏と言われるCDを聴いているからで、はじめてベートーヴェンを聴く人はこのCDは買わないようにしてください。この先、このような演奏が主流になるのかも知れませんが、まだどうなるかは分かりません。
また、この演奏が評価されても過去の名演が色あせるわけではありません。

四楽章、勢いがあって、楽しい演奏です。とにかく反応の良いオケです。ティンパニもすごく良い!

表情がすごく豊かで、初演当時革新的な意欲作だったことを思わせてくれる貴重な演奏だと思います。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/ワルター・コロンビアso

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団

ワルター★★★★★
一楽章、豊かで優しい響きで堂々としています。

二楽章、優しさが溢れるような演奏です。ワルターの音楽に対する愛情が感じられる丁寧な演奏です。

三楽章、強弱の変化にオケが機敏に反応します。

四楽章、積極的な音楽作りが感じられます。オケの自発的な音楽表現があるように感じます。とても生き生きとした音楽が聴けます。

なかなかの名演だったと思います。

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ベートーヴェン 交響曲第1番/ヤルヴィ・ブレーメン・ドイツ室内o

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

パーヴォ・ヤルヴィ/ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団

ヤルヴィ★★★★★
一楽章、非常に注意深い序奏。縦にガツンと来ます。速いテンポの第一主題。強弱の変化がとても克明です。静寂感と緊張感もあります。とても良く歌い表現力豊かです。トランペットも鋭く突き抜けて来て、色彩感も豊かです。ダイナミックで生命感に溢れた演奏です。最後にティンパニの強烈な一撃がありました。

二楽章、この楽章もとても速いテンポです。踊るように軽快です。強弱の変化はとても厳格に付けられています。

三楽章、強弱の変化が凄くダイナミックです。強い部分はかなり思い切って演奏していて躍動感があります。

四楽章、弱音も消え入るような静かさです。快速の第一主題。ティンパニも強打しますがとても気持ちいい一撃です。凄い勢いと集中力です。小さい編成を生かした機敏な反応。最後もティンパニの強烈な演奏でした。

凄い躍動感とダイナミックな演奏で、聞いていてとても気持ちの良い演奏でした。
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ベートーヴェン 交響曲第1番/ティーレマン・ウィーンpo

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

クリスティアン・ティレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ティーレマン★★★★★
一楽章、重厚な序奏です。とてもゆったりとしたテンポの演奏です。遅めのテンポで演奏される第一主題。最近のベーレンライター版のテンポ指定とは明らかに違う。古いスタイルの演奏です。速いテンポでも遅いテンポでもどちらでも十分に鑑賞に堪える音楽であることはベートーベンの交響曲の完成度の高さを示すものでしょう。ウィーンpoの充実した美しい響き。自分たちのベートーベンを演奏すると言う自信に満ちた堂々とした演奏です。

二楽章、消え入るような弱音から始まりました。優しくテンポが動きます。ティーレマンが微妙な表情付けをしています。この楽章ではテンポが良く動きます。とても繊細で美しい音楽です。

三楽章、この楽章は速いテンポです。テンポもフルトヴェングラーのように動きます。

四楽章、ゆっくりと注意深い序奏。一転して快速な第一主題。ウィーンpoが嬉々として演奏しているように感じます。ある程度オケに任せているのでしょうか。決して荒くなることは無く、美しい演奏でした。

ウィーンpoの伝統に根ざした演奏をティーレマンがしました。ティーレマンは最近のベーレンライター版には興味が無いのでしょうか。でも、ウィーンpoの自信に満ちた非常に美しい演奏はなかなかのものでした。
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ベートーヴェン 交響曲第1番/ガーディナー・オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

ベートーヴェン 交響曲第1番名盤試聴記

ジョン・エリオット・ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

ガーディナー★★★★★
一楽章、豊かな響きの序奏。やはりピリオド演奏らしく、速いテンポの第一主題。力強いと言うほどではありませんが、推進力はあります。また、強弱の変化も俊敏ででとても反応の良いオケ。とても締まった演奏で、静寂感や緊張感もあります。

二楽章、この楽章も速いテンポで、ぐいぐいと進みます。速いテンポですが、微妙な表情はしっかりと演奏されています。非常に積極的に表現しています。

三楽章、この楽章でも強弱の変化が鋭角的に付けられています。音楽はどんどん前へ進もうとします。強奏部分では激しい音楽です。

四楽章、この楽章の第一主題もかなり速いですが力強く表情が付けられています。

速いテンポでしたが、鋭角的で俊敏な強弱の変化。豊かな表情と力強い演奏はとても良かったです。
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